出典と方法
このアプリの数字はすべて、以下のいずれかの出典にもとづいています。各項目には、その出典を何の根拠にしているか、数値をどのように得たかを記しています。
出典24件
- Engle, W.A. and the Committee on Fetus and Newborn (2004). "Age terminology during the perinatal period." Pediatrics 114(5), 1362–1364.
在胎週数、暦月齢(生まれた日から数えた月齢)、月経後週数、修正月齢の定義と、修正月齢を40週を基準に数えるという取り決め。
定義による値:測定ではなく、取り決めです - Banks, M.S. & Salapatek, P. (1978). "Acuity and contrast sensitivity in 1-, 2-, and 3-month-old human infants." Investigative Ophthalmology & Visual Science 17(4), 361–365.
別の方法で推定した視力(コントラスト感度関数全体から求めた、見分けられる限界の周波数)と、生後早い時期にコントラスト感度が最も高くなる空間周波数がとても低いこと。
実測値:論文の表から読み取った値 - Banks, M.S. (1980). "The development of visual accommodation during early infancy." Child Development 51(3), 646–666.
安定した状態でのピントのずれと、調節反応の傾きが生後3〜4か月ごろまで改善することと、調節の誤差が赤ちゃんの視力をほとんど制限しないこと。
実測値:論文の表から読み取った値 - Braddick, O., Atkinson, J., French, J. & Howland, H.C. (1979). "A photorefractive study of infant accommodation." Vision Research 19(12), 1319–1330.
約1.3 D(≈ 75 cm)という弱い調節の要求に対して、安定したピント合わせが生後3〜6か月のあいだに現れること。
実測値:論文の表から読み取った値 - Clavadetscher, J.E., Brown, A.M., Ankrum, C. & Teller, D.Y. (1988). "Spectral sensitivity and chromatic discriminations in 3- and 7-week-old human infants." Journal of the Optical Society of America A 5(12), 2093–2105.
生後3週で色を確実に見分けられる赤ちゃんはわずかだが、7週ではほとんどが見分けられることと、3週では長い波長(赤の側)が有利であること。
実測値:論文の表から読み取った値 - DeCasper, A.J. & Fifer, W.P. (1980). "Of human bonding: newborns prefer their mothers’ voices." Science 208(4448), 1174–1176.
新生児が自分の母親の声を好むこと。母親の声が大きく届くという差に意味を与える、発達の節目です。
実測値:論文の表から読み取った値 - Gerhardt, K.J. & Abrams, R.M. (2000). "Fetal exposures to sound and vibroacoustic stimulation." Journal of Perinatology 20(8 Pt 2), S21–S30.
600〜1000 Hzを超える周波数での約30 dBの減衰。互いに食い違ういくつかの公表値のひとつで、アプリではそれらを範囲として示しています。
デジタル化した値:公表された図から数値を読み取ったため、数%の不確かさがあります - Haynes, H., White, B.L. & Held, R. (1965). "Visual accommodation in human infants." Science 148(3669), 528–530.
覚醒している新生児のピント位置の中央値19 cm。「赤ちゃんは20〜30 cmまでしか見えない」という説のもとになった論文で、この論文が何を裏付け、何を裏付けていないかをアプリで説明するために引用しています。
実測値:論文の表から読み取った値 - Held, R., Birch, E.E. & Gwiazda, J. (1980). "Stereoacuity of human infants." Proceedings of the National Academy of Sciences 77(9), 5572–5574.
立体視が生後およそ3〜5か月のあいだに急に現れること。平らな画面では表示できないため、アプリでは説明にとどめ、描くことはありません。
実測値:論文の表から読み取った値 - Hepper, P.G. & Shahidullah, B.S. (1994). "Development of fetal hearing." Archives of Disease in Childhood 71(2), F81–F87.
妊娠中に聞こえる音の範囲が広がっていく経過。妊娠19週で500 Hzに初めて反応し、27週では96%が250 Hzと500 Hzに反応するものの1000 Hzと3000 Hzにはまったく反応せず、33週までにすべてが1000 Hzに、35週までに3000 Hzに反応すること。
実測値:論文の表から読み取った値 - ISO 226:2003, Acoustics — Normal equal-loudness-level contours; with Fastl, H. & Zwicker, E. (2007). Psychoacoustics: Facts and Models, 3rd ed. Springer (minimum audible field).
赤ちゃんのしきい値の上乗せ分を加える基準となる、大人の最小可聴音場の曲線。
実測値:論文の表から読み取った値 - Mohn, G. & van Hof-van Duin, J. (1986). "Development of the binocular and monocular visual fields of human infants during the first year of life." Clinical Vision Sciences 1(1), 51–64.
新生児の狭い視野と、それが最初の一年で広がっていく様子。アプリでは説明にとどめ、周辺を暗くする表現はあえて使っていません。
実測値:論文の表から読み取った値 - Neijzen, C.M., de Wit, F.M., et al. (2025). "Reference values for the Teller Acuity Cards II (TAC II) in infants and preverbal children, a meta-analysis." Acta Ophthalmologica. doi:10.1111/aos.17447.
アプリが表示する、行動観察による両眼の縞視力の曲線と、月齢によらず一定である約0.16 log10単位という不確かさ。
実測値:論文の表から読み取った値 - Norcia, A.M. & Tyler, C.W. (1985). "Spatial frequency sweep VEP: visual acuity during the first year of life." Vision Research 25(10), 1399–1408.
行動観察による曲線と並べて上限として示す、スイープVEP(視覚誘発電位)による視力の曲線と、同じ装置で測定された大人の基準値24.3サイクル/度。
実測値:論文の表から読み取った値 - Norcia, A.M., Tyler, C.W. & Hamer, R.D. (1990). "Development of contrast sensitivity in the human infant." Vision Research 30(10), 1475–1486.
低い空間周波数でのコントラストのしきい値が、生後2〜3週の7%から9週までに0.5%の漸近値まで下がること(大人は0.32〜0.22%)と、コントラストの発達が2つの段階をたどること。
実測値:論文の表から読み取った値 - Olsho, L.W., Koch, E.G., Carter, E.A., Halpin, C.F. & Spetner, N.B. (1988). "Pure-tone sensitivity of human infants." Journal of the Acoustical Society of America 84(4), 1316–1324.
赤ちゃんの聴力図のもとになる、純音のしきい値の主要なデータセット。
実測値:論文の表から読み取った値 - Peeples, D.R. & Teller, D.Y. (1975). "Color vision and brightness discrimination in two-month-old human infants." Science 189(4208), 1102–1103.
生後2か月で、赤と白の色の見分けが確立していること。
実測値:論文の表から読み取った値 - Querleu, D., Renard, X., Versyp, F., Paris-Delrue, L. & Crèpin, G. (1988). "Fetal hearing." European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology 28(3), 191–212.
おなかを通って伝わる音が低い音ほど通りやすいという性質。約400 Hz未満の周波数はよく保たれ、それより高いほど弱まっていくこと。
デジタル化した値:公表された図から数値を読み取ったため、数%の不確かさがあります - Regal, D.M. (1981). "Development of critical flicker frequency in human infants." Vision Research 21(4), 549–555.
生後数週間は臨界融合頻度(点滅がちらついて見えなくなる速さ)が低く、数か月のうちに大人に近い値になること。説明にとどめ、映像では表現していません。
実測値:論文の表から読み取った値 - Richards, D.S., Frentzen, B., Gerhardt, K.J., McCann, M.E. & Abrams, R.M. (1992). "Sound levels in the human uterus." Obstetrics & Gynecology 80(2), 186–190.
人の子宮の中での測定値。母親自身の声は5.2 dB強まり、外からの男性の声は2.1 dB、女性の声は3.2 dB弱まること。
実測値:論文の表から読み取った値 - Skelton, A.E., Maule, J. & Franklin, A. (2022). "Infant colour perception: Insight into perceptual development." Child Development Perspectives 16(2), 90–95.
色覚が現れる時期を、生後およそ3週から3か月のあいだとする、レビュー論文の時系列。
算出値:出典の値から、明示した関係式で計算した値 - Varner, D., Cook, J.E., Schneck, M.E., McDonald, M. & Teller, D.Y. (1985). "Tritan discriminations by 1- and 2-month-old human infants." Vision Research 25(6), 821–831.
生後1か月と2か月で、トリタン(S錐体)による色の見分けが確かめられること。アプリが、青と黄を見分けるしくみが何か月も働かないかのように誇張しない根拠です。
実測値:論文の表から読み取った値 - Werner, L.A. (2002). "Infant auditory capabilities." Current Opinion in Otolaryngology & Head and Neck Surgery 10(5), 398–402.
行動観察による聴覚のしきい値が、生後1か月の40〜55 dB SPLから6〜12か月までに10〜30 dB SPLに下がること。生後6か月で4 kHzのしきい値は大人より約10 dB高いだけで、低い周波数は子どもの時期を通して成熟を続けること。蝸牛の働きは出生時にはできあがっていて、しきい値が高いのは中耳と、脳を含む中枢の側によるものであること。
実測値:論文の表から読み取った値 - World Health Organization. "Preterm birth" fact sheet. Definition: birth before 37 completed weeks of gestation.
早産と正期産を分ける、37週という基準。
定義による値:測定ではなく、取り決めです
研究どうしで結果が食い違う場合、このアプリはどれか一つを黙って選ばず、食い違いがあることをそのまま示します。赤ちゃんが見分けられる細かさを測る、広く認められた2つの方法では、同じ時期でも結果が3〜6.5倍異なります。
これは視力や聴力の検査ではありません。気になることがあれば、かかりつけの小児科医か小児眼科の医師に相談してください。